暗譜とは、ただ楽譜に書いてあることを覚えるのではなく、
演奏者が楽譜からのメッセージをもとにストーリーを作り、
それをもとに再現することです。
この暗譜の訓練が、すべての勉強に必要な暗記力を鍛えます。
ピアノには暗譜という楽譜を記憶する作業があります。
発表会や演奏会では、基本的に暗譜で演奏します。
皆さんも学校に通っていた頃、暗記をすることに大変な思いをしたことがあるのではないでしょうか?
頭のいい子達は、暗記も得意です。
ただこれは、できるだけ短い時間で記憶するコツを知っているから得意なのです。
ただの丸暗記では膨大な量の知識を記憶することはできません。
頭のいい子達は、それぞれにストーリーを作り、それに沿って記憶することをしています。
例えば、子供の頃、寝る前に絵本などの物語をお母さんから聞いていると、
いつの間にか、すべてを覚えてしまったことはありませんか?
これには、2つの理由があります。
●1つ目、寝ている間に、脳は記憶の定着・整理をしています。
よって寝る前は、記憶しやすい時間帯になります。
●2つ目、物語だから記憶しやすいのです。
ストーリーになっていると、出来事を関連付けて記憶できますので、
意味を理解しないで記憶する丸暗記と比べて、効率的に記憶することができます。
暗譜をする訓練によって、ストーリーとして記憶していく方法を学びます。
ピアノを習うことによって、
どの勉強にも活用できる効率のいい記憶方法を覚えることができるようになります。
東大合格者100人のアンケートで、小学校時代にやっていた習い事は、
英会話、そろばんなどをしのぎピアノがダントツで1番という結果がでています。
半数以上の52人が小さい頃にピアノを習っていた経験があり、
特に女子の合格者の24人中20人が、ピアノを習っていたとのことでした。